冬の労働災害はどんなものが多い?冬の危険性と安全対策を紹介します。  

皆さんこんにちは!東京都足立区南花畑を中心に一都三県で、足場鳶、重量鳶、鉄骨鳶と幅広く対応している黒沼建設です。


建設現場では常に安全対策を徹底する必要があります。この記事では、冬の労働災害について事例や対策を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。


鳶職の歴史や魅力についてコチラでも解説しているので、ぜひご一読ください。


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■建設業の冬季労災事例



ここでは冬季に実際に発生した労災の事例を5つの状況別に紹介します。冬季はどのような状況下で事故が発生しやすいかを把握することは、具体的な対策を考えることにもつながるため、ぜひ参考にしてみてください。


◆転倒事故の事例

転倒事故による労災事例は、次の通りです。


・路面凍結による転倒事故

建設現場で歩行中に、凍結している路面で転倒して頭部を強打するケースがあります。転倒した場所の状況や打ちどころによっては大怪我につながることもあり、最悪の場合は命を落とす恐れもあります。


・除雪作業中の転倒事故

建設現場で除雪作業をしていたところ、除雪した路面が凍結しており、転倒して頭部を強打するというケースもあります。


◆交通事故の事例

交通事故による労災事例は、次の通りです。


・車のスリップによる交通事故

建設現場へ向かうためにトラックで道路を走行していたところ、路面凍結によってスリップし、対向車線を走行する車と衝突してしまったというケースがあります。自動車での事故は命に関わることもあるため、十分に注意して走行する必要があります。


◆墜落・転落事故の事例

墜落・転倒事故による労災事例は、次の通りです。


・屋根の雪下ろし作業中の墜落・転落事故

屋根の上に登って雪下ろしの作業をしていたところ、誤って屋根から転落してしまうケースがあります。また、屋根の上にあった雪が滑り落ちてきたところに巻き込まれて転落してしまうケースもあります。


また、屋根の上の雪下ろし作業中に屋根板を踏み抜いてしまったことで墜落してしまうというケースもありました。


◆重機による事故の事例

重機による労災事例は、次の通りです。


・除雪作業中の事故

ブルドーザーを使用して斜面の雪を押し上げて移動させていたところ、後退する際に横滑りしてしまい、ブルドーザーが転落してしまうケースがあります。


◆一酸化炭素中毒の事例

一酸化炭素中毒による労災事例は、次の通りです。


・ストーブの使用による一酸化炭素中毒

工場内でシャッターや通用口を閉めた状態でストーブを使用して作業をしていたところ、作業員が強い頭痛やめまい、吐き気などを感じたというケースもあります。一酸化炭素中毒と診断されて入院するケースがほとんどで、場合によっては後遺症が残るケースや命を落とすケースもあります。



■冬の労災防止対策一覧



最後に、厚生労働省北海道労働局が紹介している、冬季の労災防止対策を紹介します。状況別に必要な対策を紹介するので、冬に現場で作業する際にはぜひ意識してみてください。


参考:厚生労働省北海道労働局・労働基準監督署 「冬季特有の労働災害を防止しよう!


◆転倒労災の対策

建設現場や駐車場、出入り口など、凍結しやすい場所や滑りやすい場所を確認しておき、「危険マップ」を作成して従業員に周知しておきましょう。また、融雪剤や砂などを散布して凍結防止対策をしたり、屋外の階段に滑り止めを取り付けたりしておくと効果的です。


滑りにくい靴を着用する、小さな歩幅でゆっくり歩く、両手に物を持ったり手をポケットに入れたまま歩行しないなど、個人で気をつけるべき基本的な対策を呼びかけることも大切です。


◆交通労災の対策

冬季は凍結によるスリップに十分注意することが大切です。まず、冬用のタイヤを使用する、日々の点検を念入りに行うなど、車両に不備ないようにしておくことが求められます。


また、スピードに注意して走行する、適切な車間距離を意識する、交差点など対向車が出てきそうな場所や視界の悪い場所では減速するなど、冬季に運転する際の注意点を従業員に周知しておくことも大切です。


スピードを出しすぎないよう、現場や目的に向かう際には時間に余裕をもてるようなスケジュール設定も有効です。過去の災害や事故の事例を参考に、交通安全情報マップを作成して周囲の安全運転教育に努めることも大切です。


◆墜落・転落労災の対策

墜落・転落による労災の対策は、屋根での除雪作業の場合と足場での作業中の場合についてそれぞれ解説します。


・屋根での除雪作業の場合

屋根で除雪作業を行う際には必ず親縄を設けて安全帯を使用し、墜落防止を徹底しましょう。また、必ず保護帽も使用します。移動梯子は上部を固定して上端60cm以上突き出すようにし、転倒防止対策をしましょう。


屋根の除雪作業を行う際には監督者を配置し、安全に配慮して行うことも大切です。作業は必ず上から下に行い、除雪作業をしている下では行わないようにしましょう。


・足場での作業の場合

足場での作業を始める前に足場板上の除雪を行い、凍結などで滑りやすくなっている場合は対策をしてから使用しましょう。また、作業前に足場や手すりの点検も行っておくことが大切です。


◆重機による労災の対策

重機による労災の対策は、視界の確保と接触の防止、重機の転落防止についてそれぞれ解説します。


・視界の確保等

重機での作業を行う前に、付着した雪や氷塊を除去し、フロントガラスやリヤガラスの熱線に異常がないかなど、使用前に十分に点検を行うことが大切です。


・接触の防止

降雪時などはとくに誘導者や周囲で作業する人を見落としやすいため、蛍光ベストやビームライトなどを使用して運転者から識別できるようにしておきましょう。運転者にも周知し、互いに注意して作業を行うようにすることが大切です。


・重機の転落防止

路肩などから転落しないよう誘導者を配置し、位置を明確にするためのポールなどの標識を設置しておくようにします。過去に雪崩が発生している場所の場合は事前に対策をし、降雪が多い場合は作業を中止しましょう。


◆一酸化炭素中毒の対策

室内や倉庫などで重機や暖房機器を使用する場合は、換気方法を事前に確認して、十分に換気を行うようにしましょう。関係場所入り口には「一酸化炭素中毒危険場所立ち入り禁止」などの表示をしておきます。また、作業者への安全衛生教育を実施することも重要です。


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コチラのブログにて詳細に記載しておりますので、ぜひご覧ください。


関連ブログ:「黒沼建設で取り組んでいる安全対策を紹介! 従業員の安全は何よりも重視しています」



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