【建設資格一覧】足場組立に必要な資格、効率の良い取得手順とは

足場鳶、それは団塊世代の方々が一斉に退職して以降は特に、人員が足りていない建設業界の職種の一つ。


江戸時代には憧れの的だったヒーロー的な職業として大人気!

現代では江戸時代ほどの人気はなくなってしまいましたが、高所作業ならではの高収入が魅力的です。


そんな職人は、学歴不問・未経験OKといった条件で正社員を求人を行っている設会社様も多々見られます。


このように敷居が低い上に、努力次第でキャリアアップという夢を持てる職種であることから、人生をかけて応募を検討している方も、中にはいらっしゃるのではないでしょうか?



しかしながら・・

「どのようにキャリアアップしていけばいいのか?」

「足場屋にはどのような資格が必要なのか?」

「学歴なしで勉強に抵抗があるが、それでも鳶職の資格は取得できるのか?」


など、このような疑問が頭をよぎる方々もいらっしゃるかもしれません。


そのような方々に向け、鳶職人として必要な資格一覧と、その取得方法をご紹介します。



ここを熟知できれば、あとは実際の求人から応募するだけです。




■足場鳶として資格を保有するメリットとは?



足場鳶は、特別な資格を持っていなくてもなれる仕事です。


足場工事のごく基本的な知識を学ぶ「足場の組立て等作業従事者特別教育」など、必要最低限の講習を受講すれば、誰でも業務に従事することができます(18歳未満は高所作業不可)。



しかし、資格を保有していると多くのメリットが得られるため、足場鳶として働くなら積極的に資格を取得するのがおすすめです。



資格を保有する主なメリットを見ていきましょう。



・昇給や昇進につながる


資格を取得すると、自分が足場工事の優れたスキルを持っていることの証明になるため、会社からの評価が高まり昇給・昇進につながります。


たとえば、「とび技能士」の資格を保有していれば、鳶工事の優れた技術を持っていると証明することが可能です。



会社によっては、資格を持っているだけで「資格手当」が支給される場合もあります。



・仕事の幅が広がる


鳶職人の仕事には、特定の資格を持っていなければできないものもあるため、資格を取得すると仕事の幅が広がります。


たとえば、「足場の組立て等作業主任者」の資格を持っていると、現場を指揮監督し労働災害を防ぐリーダー(同名の役職)を務めることができます。

これはキャリアアップにおいても大いに役立つでしょう。



・好条件で転職できる


資格を持っていると、自身のスキルやキャリアを客観的に証明できるため、転職する際も有利です。


近年の建設業界は人手不足が続いており、どの会社も好条件で有資格者を求めています。


足場工事の実務経験に加えて有用な資格も持っていれば、より条件のいい会社に転職しやすくなるでしょう。




■足場鳶に求められる、建設関連の資格一覧



足場鳶に関係する資格はいくつもあり、それぞれ取得難易度や受験資格が異なるため、自分に必要なものから順番に取得していくことが大切です。



足場鳶向けの主な資格としては以下のものが挙げられます。



・玉掛け技能講習


玉掛け技能講習(玉掛作業者)は、クレーンのフックなどに荷物・資材を掛け外しする「玉掛作業」を行うのに必要な資格です。


足場鳶は、資材の吊り上げなどのために玉掛け作業を行う機会が多く、必須の資格の1つに数えられます。



受講資格は特になく、講習を受けて簡単な試験に合格するだけで取得できます。


玉掛けの資格がないと作業が大幅に制限されてしまうので、足場工事の会社に入社したら、できる限り早い段階で取得するといいでしょう。



・足場の組立て等作業主任者


足場の組立て等作業主任者は、主に労働災害の防止を目的として、作業員の指揮監督を行う資格・役職です。


吊り足場や張出し足場、または高さ5m以上の足場の作業を行う際には、足場の組立て等作業主任者の有資格者を現場に配置する義務があります。



つまり事実上、有資格者は足場工事の現場に必須の存在です。


作業員のリーダーを務めることはキャリアアップにもつながりますから、積極的に取得しましょう。



取得するためには、足場の組立て等作業主任者技能講習を受講し、最後の試験に合格する必要があります。


講習をきちんと聞いていれば、試験にはほぼ確実に合格可能です。


なお、受講時には足場工事の実務経験が求められます。

土木・建築関連の学部学科を卒業した方なら2年以上、それ以外の方は3年以上の実務経験が必要です。



・建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者


建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者は、足場の組立て等作業主任者と同じく、主に労働災害の防止を目的として作業員の指揮監督を行う資格・役職です。



高さ5m以上の鉄骨建築物の組立・解体・変更作業を行う場合、有資格者を最低1名は現場に配置する必要があります。


講習を受けると取得でき、受講のためには学歴に応じた実務経験が求められます。


こちらは主に鉄骨鳶向けの資格ですが、足場工事と鉄骨工事を両方行っている会社は多いため、必要に応じて取得するといいでしょう。



黒沼建設でも、足場工事と鉄骨工事を両方手掛けており、条件を満たした方には鉄骨工事関連の資格取得を推奨しています。



・とび技能士1〜3級


とび技能士は、鳶工事の能力を認定する国家資格です。

保有していると、優れた鳶職人であることが証明でき、キャリアアップや転職において有利になります。



とび技能士は1級・2級・3級の3段階に分かれており、それぞれ上級・中級・初級技能者向けの資格です。


1級とび技能士の有資格者は、まさに一流の鳶職人・プロフェッショナルであり、鳶職人として働くならぜひ取得しておくべきだといえます。



とび技能士の資格を取得するためには、筆記試験および実技試験の合格が必要です。


3級には特に受験資格はありませんが、2級と1級を受検する際は、一定以上の鳶工事の実務経験が求められます。


また、下のクラスのとび技能士資格を保有していると、必要な実務経験が短くなります。

3級から順番に取得していくといいでしょう。



・職長・安全衛生責任者教育


職長・安全衛生責任者教育は、作業員を指導するリーダーである「職長」や、作業員の安全や健康について責任を負う「安全衛生責任者」になるために必要な資格です。


作業方法の決定や労働者の配置・指導・監督、その他労働災害防止に必要な知識・技術などを講習会で習得します。



職長と安全衛生責任者は別の役職ですが、実際には職長が安全衛生責任者を兼任することが多いため、2つセットで実施されています。


職長や安全衛生責任者になった、もしくはこれから就任する予定の方は、必ず受講しましょう。




■足場屋の資格、効率の良い取得で目指せ!スピード出世&高収入



資格の取得を目指している方の中には、

「うまく取得できるのだろうか?」

「取得できても、それをどうアピールすればいいのかわからない」

といった不安を抱えている方もきっといらっしゃるのではないでしょうか。



そこで、スムーズに資格を取得しキャリアアップするためのポイントを確認しておきましょう。



・座学


前述した資格の多くは、数時間~十数時間の講習を受けて、最後の試験に合格することで取得できます。


鳶職人を目指す方には、座学に苦手意識があり、受講に前向きになれない方もいるかもしれません。


しかし、試験はそれほど難しい内容ではないことが多く、講習の内容をしっかり聞いていれば基本的に合格できます。



理解しようとする努力や、座学を楽しむ努力が大切です。


講習の内容を理解することによって、自然と聞いていても苦にならず座学の面白さが理解できるようになるか方もいらっしゃるかもしれません。



講習で学んだことは必ず役に立ちますから、モチベーションを高めて臨みましょう。



・実技とキャリアの形成


資格の取得を目指す時は、前提として足場工事のスキルを磨き、キャリアを形成することも大切です。


たとえば、足場の組立て等作業主任者は、現場を指揮監督して労働災害を防ぐリーダーですから、それに相応しい能力を備えていなければなりません。



そのため、取得前の時点で一人前の足場鳶になっておくのに加え、取得後もリーダーとしての経験を積んでいく必要があります。


ただ資格を取得するだけでなく、日々の仕事を通じて成長を続けましょう。



また、とび技能士は筆記試験と実技試験に合格しなければ取得できないため、十分な知識とスキルを身に付けていることが大前提です。


勉強も必要になるので、過去問を解くなどして計画的に勉強してください。



・活用、建設キャリアアップシステム!!より好待遇での転職ができることも


せっかく資格を取得しても、それをわかりやすくアピールできなければキャリアアップにはつながりません。

そこで、ぜひ活用したいのが建設キャリアアップシステム(CCUS)です。



建設キャリアアップシステムとは、国土交通省が推進する、建設業界で働く技能者の就業履歴や保有資格を記録・管理するサービスです。


建 設キャリアアップシステムに登録しておくと、保有資格や現場経験が一目でわかるようになります。

つまり、キャリアが「見える化」されるのです。


これは、自分自身の能力の確認に役立つのはもちろん、勤務先や転職先に保有資格やキャリアをわかりやすく伝えられるというメリットがあります。


好待遇での転職にもつながりますから、積極的に登録して活用しましょう。



・独立、一人親方!これまでお世話になった鳶職の師と業務提携へ


鳶職人として働く場合、将来の選択肢の1つとして考えておきたいのが、一人親方(個人事業主)として独立する道です。


一人親方は特定の会社に所属せず、建設会社から仕事を請け負って働きます。


最初のうちは、それまで働いていた会社と業務提携し、少し形を変えて関係を続けることが多いでしょう。



一人親方は、受注する仕事の量などを自分で決められるのが魅力ですが、営業活動や事務作業も自分で行わなければなりません。


そのため、独立する際は十分な準備を整えることが重要です。

もちろん、必要な資格も事前に取得しておきましょう。




【まとめ】鳶職人としての将来的な安定を目指して、積極的に資格を取得していきましょう!



鳶職人に関係する資格を取得すれば、給与がアップしたり仕事の幅が広がったりといった、多くのメリットが得られます。


また、条件のいい会社への転職を目指す際にも有利です。



とび技能士など、ある程度の勉強が求められる資格もありますが、ポイントを押さえて勉強すれば十分合格できます。


計画的に資格を取得し、鳶職人としてキャリアアップしていきましょう。






黒沼建設は、経験豊富なとび職人が多く在籍し、一人一人を尊重した教育を行う制度があるため、未経験者でも安心して勤めることができます。


また、足場鳶と重量鳶、鉄骨鳶など鳶に関するすべてを手掛ける会社であり、マンションから大型施設まで施工を行うため、さまざまな現場でキャリアを積むことが可能です。



とび職に必要な資格取得支援もあり、やる気があれば大きく成長することができるでしょう。


このような支援制度も充実させ、未経験者様や一人親方のご応募もお待ちしております。



とび職を極めたい、事務仕事などに煩わされることなく、とび職として専門性を追求したいという方は、黒沼建設への応募をご検討ください。



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