黒沼建設では現在、インボイス制度の不安がゼロになる正社員待遇で、とび職人を募集しています!
黒沼建設 求人概要
https://www.kuronuma-kensetsu.jp/recruit
皆さんこんにちは。
東京都足立区を拠点に、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県で、鳶工事などを手掛けている株式会社黒沼建設です。
弊社は、足場鳶・重量鳶・鉄骨鳶など、とび職に関わる全ての作業を行うプロフェッショナル集団です。
経験豊富な職人が多数在籍しており、足場施工における質の高さを一つの強みとしております。
その足場施工の専門家として今回、お届けする記事テーマは「インボイス制度」です。
こちらの制度、特に一人親方をはじめとする個人事業主として、建設業界で活躍する方々に大きな影響が出てしまいます。
このインボイス制度で損をしないためにも、制度が導入による変化や会社員として建設業界で頑張るメリットなどをお伝えしていきます。
■インボイス制度とは
2023年10月1日から施行される制度であり、「消費税納税の透明性を図る」という目的のもとで導入。
売り手側(例:一人親方)は適格請求書を発行しなければならなくなりました。
つまり従来は請求書のみで仕入税の控除が受けられた、売上1,000万円以下の消費税の免税事業者も、インボイス制度導入後は、適格請求書を発行しないと仕入税が免除されなくなってしまったのです。
適格請求書を発行できるのは、適格請求書発行事業者だけ、その適格請求書発行事業者になれるのは、課税事業者のみです。
つまり売上1,000万円以下の免税事業者は、
課税事業者になる
→ 適格請求書を発行
→ 消費税の支払いが免除される
といった手順を踏まなければなりません。
■インボイス制度で変化すること
①仕入税額控除の適用要件
インボイス制度を適用することによって、仕入税額控除の適用要件が変わってきます。
具体的には、売り手側は今までの請求書ではなく、適格請求書(インボイス)を発行しなければなりません。
買い手側は適格請求書があって初めて、仕入税額控除を受けることができるようになりました。
ここで、個人事業主として活躍する、下記の一人親方・とび職人の例を見てみましょう。
【例】
一人親方・とび職人(売り手側・年収1000万円以下)
足場施工会社(買い手側)
<従来>
一人親方が働いた分の請求書発行
→ 足場施工会社は、自動的に仕入れ税免除
<インボイス導入後>
一人親方が働いた分の請求書発行
+適格請求書(インボイス)を発行
→ 足場施工会社は、適格請求書の受け取りを証明できて初めて、仕入れ税免除
つまり、インボイス制度導入後は万が一、一人親方が適格請求書を発行しなかった場合、足場施工会社は本来免除されていたはずの仕入れ税を支払う必要が出てくるのです。
一人親方にとって、適格請求書発行という事務手続きの手間が増えてしまいます。
②書式が変わる
現行制度では区分請求書を発行していたものを、インボイス導入後は、適格請求書にして発行しなければなりません。
適格請求書の書式は、区分請求書に
「適格請求書発行事業者の登録番号」
「適用税率」
「税率ごとの消費税額」
を追加した形となっています。
= 必須記入項目が増える
書式を覚えてフォーマットを変えるのに手間がかかるだけでなく、加えて適格請求書は7年間保存しておく義務が生じるようになりました。
その際に、電子データで保存する必要性も新しく発生したことから、特にパソコンに苦手意識のある方にとって、大変大きな負担になってしまうことが想定されます。
■インボイスで個人事業主にはどんな影響がある?
インボイス制度を適用すると、売上1,000万円以下の個人事業主にどのような影響があるのか、
個人事業主・・一人親方
取引相手・・足場施工会社
といった形を想定して考えていきます。
① 仕事が減ってしまう可能性
インボイス制度が適用になることで、売上1,000万円以下の一人親方は、仕事が減ってしまう可能性が考えられます。
【ポイント】
免税事業者のまま・・適格証明書を発行できない
=適格証明書発行資格を得るには、課税事業者になる必要がある
=これまで免除されていた仕入れ税を支払う義務が発生する
インボイス導入後に引き続き、売上1,000万円以下の免税事業主のままでい続けることによって、適格請求書を発行できない
→ 適格請求書を受け取れない足場施工会社は本来免除されるはずの消費税を支払う義務が発生
→ 消費税の支払い回避に向け、施工会社は適格証明書を発行できる課税事業者のみに契約を絞ってくる可能性がある
→ 一人親方は仕事が減る
といったことが想定されるためです。
② 消費税を負担しなければならなくなる可能性
免税事業主のままではインボイス制度を導入後、仕事が減ってしまう可能性が考えられるため、課税事業主になる場合もあるでしょう。
しかし、課税事業主になるということは、納税時に消費税の負担がかかってくるということでもあります。
つまり・・
施工会社様の消費税支払いを免除して契約を継続するために
→ 一人親方が課税事業者になる
→ 仕入れ税の支払い義務を負う
= 契約継続に向けて仕入れ税支払いというコストが発生することになってしまった。
ということになります!
加えて、適格請求書の作成や事務仕事などの作業量も増えてしまいます。
このようにインボイス制度の導入は、一人親方にとって、収益面においても・事務処理面においても、大変大きな負担となってしまうでしょう。
③ 値下げを要求される可能性
仮にインボイス導入後も免税事業主のままで、足場施工会社との契約を継続しようとした場合・・
一人親方は適格請求書が発行できないため、足場施工会社から消費税分の金額の値下げを要求される可能性も考えられるでしょう。
施工会社からすると、消費税分の控除が受けられないため、その分値下げしてほしいということです。
一人親方にとって、その値下げ分は大変大きな負担となることが予想されます。
また、一度値下げに応じてしまうと、次から断れなくなるという懸念もあります。
かといって課税事業主になれば、税の負担が多くなる上に事務作業も増えます。
つまり一人親方にとっては、インボイス導入はどの道を選択しても大きな負担が増えてしまうという、デメリット面ばかりが見えてしまう結果になってしまうのです。
■個人事業主(一人親方)が会社に属するメリット!
ここまでの説明で、インボイス制度導入によって、どう進んでも一人親方には多大な負担が発生することがわかりました。
そうなると、このデメリットを回避するためにおすすめするのが、正社員として足場施工会社に所属する、といったものです。
・インボイスの管理がやりやすい
一人親方のままでは、現行の区分請求書から適格請求書にするための書式の変更や文書の保管など、これらすべてを自分一人で行わなくてはなりません。
これが正社員になることによって、
・インボイスに関する事務手続きの手間
・書類長期保存の手間
・仕入税支払いの負担
これらから全て解放されるでしょう!
強いていうのであれば、経理担当の方に限ってはインボイス関連のタスクが増える、といった懸念は残るものの・・
仮にとび職の一人親方が、正社員としてとび職勤務する場合は、全く影響がございません!
・経理や税金の手続きが楽
会社に属すると、源泉徴収によって、税金に関する手続きを全て、足場会社が負担してくれるので楽です。
一人親方の場合は、年始の確定申告に関する書類作成に苦手意識を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
近年は青色申告で65万円の控除を受け取るために、マイナンバーカードを活用した電子申告が必須になったこともあり、特にパソコンが苦手な方にとっては、頭痛の種でしかなかったかもしれません。。
正社員のとび職になることによって・・確定申告をする必要もなくなり、インボイス関連の手間もなくなり、時間と心に大きなゆとりができてくるでしょう!
・安定した収入や福利厚生を得られる
頑張れば頑張るだけ、高収入を得らえる。
これは一人親方の大変大きなメリットです。
しかしながらこのメリットは、収入の安定は仕事量次第!というデメリットの裏返しでもあります。
インボイス制度導入によって、仕事が減ったり、事務処理の手間と仕入れ税支払いの負担が増えたり・・
このようなリスクがある一人親方にとっては、収入の安定がより難しくなってくることを意味しています。
加えて、もし一人親方の場合が有事の際に失業手当を受けたい場合は、あらかじめ個人で保険会社と契約する必要があります。
しかしながら、正社員の場合は雇用保険を含む社会保険の加入がデフォルトの会社様も多く最低6カ月以上勤務するだけで、万が一の退職の際、失業保険を受け取れます。
とび職の正社員の場合は、特に給与が高いことも多く・・・
経験があり、多くの資格を取得していることで、なおさら良い待遇で入社することができるでしょう。
また、社会保険料や年金なども会社が半分支払ってくれるため、毎月の出費も抑えられます。
その他、会社によっては退職金・ボーナス・交通費規定支給・社員寮などの福利厚生が充実しているのも、正社員の大きなメリットです。
■まとめ
インボイス制度は、一人親方などの個人事業主には厳しい制度です。
免税事業者のままでいては、取引先が減少してしまうリスクがあり・・
かといって課税事業主になれば、消費税分の負担が増えます・・
しかし、正社員のとび職になることで、インボイス制度の管理や税の申告などが楽になり、さらに収入が安定するのも良い点です。
建築業界は人手不足であり、特にとび職などの専門職は高い需要があります。
黒沼建設は、経験豊富なとび職人が多く在籍し、一人一人を尊重した教育を行う制度があるため、未経験者でも安心して勤めることができます。
また、足場鳶と重量鳶、鉄骨鳶など鳶に関するすべてを手掛ける会社であり、マンションから大型施設まで施工を行うため、さまざまな現場でキャリアを積むことが可能です。
とび職に必要な資格取得支援もあり、やる気があれば大きく成長することができるでしょう。
このような支援制度も充実させ、未経験者様や一人親方のご応募もお待ちしております。
とび職を極めたい、事務仕事などに煩わされることなく、とび職として専門性を追求したいという方は、黒沼建設への応募をご検討ください。
黒沼建設の働き方はこちら
https://www.kuronuma-kensetsu.jp/workstyle