足場鳶ってどんな道具を使う?進化が止まらない足場鳶の道具をご紹介

皆さんこんにちは!東京都足立区を中心に一都三県で、足場鳶、重量鳶、鉄骨鳶と幅広く対応している黒沼建設です。


鳶職に興味のある方は、足場組みや解体などを専門とする足場鳶が、どんな道具を使っているのか気になりますよね?


始めは見習いからスタートするため、すべての道具を揃える必要はありませんが、どんな道具があるかは知っておきたいところです。足場鳶の道具類をみると、高所作業ならではの工夫や仕事内容がよくわかります。


そこでこの記事では、足場鳶に必要な道具や装備について、詳しく紹介していきます。

鳶職になりたいけど何を揃えたらいいかわからない方は、ぜひ参考にしてください。



■そもそも足場鳶はどんな道具を使うのか?



さっそく、足場鳶がどんな道具を使うのかみていきましょう。

ここでは、よく使われる道具を中心に紹介します。


・金づち(ハンマー)

金づちやハンマーは一般的にも馴染み深い道具ですが、鳶職では釘を打つためではなく、足場を組む際のつなぎとなる「くさび」を打ち込むために使います。


くさびが確実に打ち込まれていないと、最悪の場合倒壊の恐れもあるので、しっかりとした道具で打ち込まなければなりません。


そのため、足場鳶が使うハンマーは、別名、鳶ハンマーや足場ハンマーとも呼ばれます。特徴は、滑らないようゴムグリップになっていたり、ハンマーの頭と根本が中のワイヤーでつながっていて、頭が折れても下に落ちないようになっていたりすることです。


・スケール(コンベックス)

スケールやコンベックスとは呼び方の違いで、同じく金属製のメジャーのことをいいます。

鳶職では寸法や角度の測定から足場の位置確認、荷物を吊り下げる際の重心位置の確認まで、幅広く使用される道具です。


金属部に固定して測ることができるよう、先端にマグネットがついているものもあり、マーカーを引くような作業はやりやすく大変便利です。


鳶職向けのスケールは5.5mのものが多くありますが、これは通常1.8mある足場を3本分まとめて測れるようにしたもので、建設現場では広く使用されています。


・クリッパー(ミニニッパー)

クリッパーやミニニッパーは、鉄パイプや鉄筋などをまとめている番線や鉄線を切断するための道具です。

番線とは建設現場でよく使われる針金のようなもので、普通のハサミやペンチでは硬くて切りにくく、クリッパーが必要になります。


番線を切る機会が頻繁にある鳶職には必須アイテムです。


・ラチェットレンチ

ボルトやナットを締めるための「レンチ」に「ラチェット」機構がついた道具が、ラチェットレンチです。通常のレンチのように、回転のたびにヘッドをはめ直す必要がなく、連続回転できるため、使いこなせば作業効率が大幅にアップします。


また、ソケットとハンドルが一体となっていることから、ソケットの落下を防げることも高所作業に適している理由です。


鳶職では、ラチェットレンチの両面に2種類のソケットがついた両口ラチェットレンチが多く使用されます。番線を絞ったり直交クランプを締め付けたりするには、先端が細く尖っているタイプがおすすめです。尖った方はボルトを通す穴を合わせるのに使います。


・工具差し

上記で紹介した道具類を持ち歩くための入れ物が工具差しです。工具差しは腰に取り付けて使用し、仕切りから道具を素早く取り出します。


一般的に着脱可能なタイプが多く、使わないときは外しておくことも可能です。工具の配置を変えるなどして、使いやすいようにカスタマイズできます。


工具差しにはさまざまな大きさや形状のものがあり、用途に合ったものを選ぶことが大切です。例えば、ハンマーやペンチ専用のポケットがついたものや、複数の仕切りがついたものなどがあります。


・腰袋(ツールバッグ)

腰袋は、工具差しには差せない道具やネジを入れるための袋です。


一見、大きいサイズのものを選べばいいと思われがちですが、重いと作業がしづらくなるリスクもあります。プロの足場鳶の腰袋は無駄がなく、必要な道具がスッキリ収められているものです。


腰袋も工具差しと同様に、ポケットの数や大きさなど、異なる種類が販売されていますので、自分の好みに合った使いやすいものを選びましょう。


・工具落下防止ロープ(セーフティワイヤー)

高所での作業が多い鳶職人は、自分の工具が万が一落下して事故につながることのないよう、安全管理を徹底しなければなりません。特に重量のある工具や先の尖った工具は、念入りに固定したいところです。


工具落下防止ロープはセーフティワイヤーとも呼ばれ、工具と安全帯もしくはベルトをつないで固定する道具です。ワイヤータイプが主流ですが、自動で巻き取ってくれるリールタイプもあります。


・安全帯(墜落制止用器具)

安全帯は鳶職人が着用を義務づけられている、足場からの墜落を防止するための保護具です。鳶職人にとっては、高所からの転落を防ぐ命綱といえます。


安全帯は大きく分けて「フルハーネス型」と「胴ベルト型」があり、2022年1年以降はフルハーネス型の安全帯以外は着用禁止となり、罰則も設けられました。


安全帯を購入する際は、現場作業での規格に合っているか必ず確認しましょう。



安全帯について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

フルハーネス特別教育について徹底解説!



■足場鳶の使用する道具、作業着の進化が止まらない!



ここまで足場鳶の使用する基本的な道具についてお話してきましたが、昨今では「道具」や「作業着」においても、もの凄いスピードで進化を遂げています。著作権の関係から、商品画像での紹介はできませんが、それぞれの進化を簡単にまとめてみました。


・工具の進化

工具類の進化において、顕著にみられる特徴といえば、機能を集約することで工具の所持数を削減したことが一つです。高所を移動しながら作業する足場鳶にとって、工具の所持数が減ることは、体への負担軽減につながります。


二つめは、工具の素材が改善され、耐久性と安全性が向上したことです。これにより、ひと昔前では考えられないくらい機能的で頑丈な工具が増え、洗練された必要最低限の道具で仕事ができるようになりました。


・作業服の進化

鳶職人が着用する作業服は、素材の耐久性が上がったりストレッチ性が増したりと年々進化しています。近頃ではスリムシルエットといった、見た目を重視するデザインも登場するようになりました。


そもそも鳶職人の作業着といえば、ダボダボのズボンが印象的なニッカポッカをイメージする方が多いのではないでしょうか?実はこのデザインにもきちんとした理由があります。


例えば、足の可動域が広いために、汗をかいても足にまとわりつかなかったり、障害物に気づきやすく危険を回避しやすかったり、高所作業でもバランスを取りやすかったりするなどです。


このようなもともとの機能性に加え、さらに進化を遂げているのが今の鳶職人の作業服です。

普段着としても着用できるようなデザインが増え、作業服に抵抗がある方にもおすすめできる仕様となりました。



建設業界の歴史や変化について知りたい方は、こちらも合わせてご覧ください。

今と昔の鳶職は何が違うの? 変化したことや現代の鳶職人に求められる能力を解説



■腰道具の配置がすべてを決める?あらゆる道具を「使いこなす」近道



前項でも紹介してきましたが、進化した道具や作業服も「使いこなせて」初めて真価を発揮するというものです。

本項では、そんな道具たちを使いこなす近道を解説していきたいと思います。


・腰道具レイアウトのススメ

足場鳶は基本的に移動しながら作業するため、必要な道具を腰道具として持ち歩きます。


腰道具は必要な道具とそれを装備するベルトの総称で、ベルトには安全帯がついた全身に巻くタイプのハーネス型と、腰に巻くタイプの胴ベルト型があることは前述した通りです。


足場鳶として効率よく仕事をこなすためには、この腰道具をいかに使いやすくレイアウトするかが鍵となります。


また、腰道具を身につけることで両手が開くことも、高所作業をする者にとっては大きなメリットです。両手が使えれば、万が一バランスを崩したときでも、すぐに手すりを掴んで転落を回避できます。


このように、腰道具は鳶職人にとって唯一無二のパートナーともいえる装備です。

スピードと正確性が求められる鳶職人の仕事は、腰道具の選び方や整理整頓の仕方で差がつくといっても過言ではありません。



■東京都足立区の有限会社黒沼建設は鳶職を絶賛募集中!



現在、黒沼建設では、鳶職人として一緒に働いてくれる仲間を募集しています。


弊社は足場鳶や重量鳶、鉄骨鳶といった鳶職全般を手掛けている会社のため、大小さまざまな現場で経験を積むことが可能です。


指導力の高さには自信があり、多くの物件に携わってきた鳶のスペシャリストが一人一人に寄り添った指導を行っています。「個」を尊重した指導方針が特徴で、未経験でも着実にスキルアップできる環境です。


鳶職に必要となる資格を取得するための支援制度や、福利厚生も充実していますので、安心して長く働くことができます。残業はほぼゼロで、ライフワークバランスを整えたい方には打ってつけです。


経験者の方はもちろん、やる気と熱意、真面目さがあれば、未経験の方でも大歓迎ですので、鳶職人に興味のある方はぜひお気軽にご応募ください。


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