鳶の仕事は建設業の花形です。魅力や歴史、給与事情をご紹介!  

皆さんこんにちは! 東京都足立区南花畑を中心に一都三県で、足場鳶、重量鳶、鉄骨鳶と幅広く対応している黒沼建設です。


「鳶(とび)」「足場鳶」といった通称は今でこそ当たり前のように聞くものですが、そもそも「鳶」という仕事がいつ生まれたのかご存じですか?


それは江戸時代まで遡ります。仕事としては古代からあったものの、職人は一括して「右官」と呼ばれ、江戸時代になって「鳶」「大工」「左官」いう名称が生まれました。


なかでも「鳶」は「現場の華」や「江戸の三男(さんおとこ)」などと称され、モテ男の代名詞でもありました。

今回はそんな鳶職の歴史や現在、そして未来についてご紹介します。



■江戸時代の鳶はモテ男の代名詞!



「江戸の三男」というのは、当時のダンディでクールな職業を示す言い回し。

その三つの仕事とは、相撲取り、与力(よりき)、そして鳶です。


相撲は言うまでもなく国技として尊ばれていますが、江戸時代は伊達男集団として人気を集めていました。

与力は今でいうキャリア警察官のようなものでしょうか。身なりが粋で、権力をもち、遊びにも精通していました。


そして鳶は、家づくりにおいて梁から梁へと、高所を軽やかに移動する様子を鳶(とんび)に見立ててついた名称。高所での作業や解体にも長けていたことから、鳶は火消しとしての役割も担っていました。


江戸時代の町は木造家屋が密集していたので、火災の頻度は今とくらべようもないほど高く、あっという間に町を焼き尽くした記録が数多く残っています。

「火事と喧嘩は江戸の華」と言われた時代にあって、鳶は道ゆく人の目を集める華やかな存在だったのです。


実際に時代小説を読んでいると、色っぽい人妻と若い遊女が、若い鳶の男をめぐって一悶着起こしたようなエピソードもあるんですよ。


ちなみに火消しの際に使っていた道具を「鳶口」と言います。金属の棒の先端がくちばしのように尖っているためについた名称ですが、これが「鳶」の由来になったという話もあります。


いずれにせよ現代でも「鳶」は、建設現場において”高所での作業を専門とする職人”のことを意味し、そのスピリットと技術は今にも受け継がれています。



◆鳶職は時代を超えて人を魅了する

歴史的にみても鳶は人々の暮らしを支える存在であり、建設現場になくてはならない「現場の花形」です。

社会を支えているという大きなやりがいを得られるのはもちろん、未経験者でも資格取得などキャリアアップにより若い頃からがっつり稼ぐことができ、常に仕事のニーズがあって安定して働けるのも魅力。


また、建物にかかわる職人さんすべての安全を守るという気概をもって精魂込めて仕事に向き合う鳶の姿は、江戸時代も変わりありません。

その真摯な思いや、自分たちが皆の安全を支えているというプライドが、鳶の背中から立ち上り、時代を超えて人々を魅了するのです。


男は黙って背中で語る、といいますが、まさしく鳶も同じです。

仕事に対する厳格な姿勢や使命感、矜持など、言葉では言い尽くせない想いがほかの職人さんたちにも自ずと伝わり、現場を奮い立たせる原動力となるのです。


また、普通の人なら足がすくんでしまうような高所で、軽やかにキビキビと立ち働く鳶の姿は、率直に言ってカッコいいもの。道ゆく人々や子どもたちの尊敬を一身に受けるだけでなく、建設現場で働く職人の中でも一目置かれている存在です。


◆建設業の変化が鳶に与える影響とは?

ちょっと前まで建設業界といえばブラックの代名詞で、かつて「5K」という言葉も流行りました。これは「危険」「汚い」「きつい」「暗い」「臭い」の頭文字をとったもの。ただし建設業界の場合は、「暗い」「臭い」が「給料安い」「休日なし」に置き換わった「5K」なので、さらに悲惨ですよね……。


しかしそんな若い人たちが働きやすい環境を整えるべく、法整備もなされ、かつての「5K」はひと昔前のものと考えたほうがよいでしょう。


実際に働き方改革関連法が2024年4月に施行され、時間外労働時間に上限が設けられることになりました。

これまで建設業界は法定時間を超過しても罰則のなかったのですが、もはや違反すれば罰則が科せられるように。

原則として時間外労働は月45時間以内。年720時間の範囲内で条件を満たした場合に、特別条項が適用されます。




■もはや「5K」は古い!今やうれしい「新3K」が建築業界のスタンダード!


かつてはマイナスのイメージそのものだった「5K」ですが、現在の建築業界がめざすのは「新3K」。それはすなわち、新3Kとは「休暇」「給与」「希望」です。


・休暇

建設業界では残業も常態化していましたが、前述のように時間外労働時間に上限が設けられるようになり、週休2日もスタンダードになりつつあります。

また最近の経営者は、プライベートが充実してからこそ仕事に励める、というホワイトな考え方をもっています。自分たちが若い時に苦労したからこそ、新しく業界に入ってくる人たちに辛い思いをしてほしくない、という理由で、福利厚生も拡充傾向にあります。


・給与

給与に関しても資格を取得したり特殊技能をもっていたりすると、待遇アップが期待できます。

特に鳶の技術は専門性が問われ、資格をもっていないと携わることができない現場もあります。実力があり経験豊富な鳶ほど給与面で評価されることでしょう。


・希望

建設業界は従来のブラックなイメージから脱却して新たなスタートを切るべく、国を挙げて取り組んでいます。その取り組みの一つが法整備。またITやDX などにより業務の効率化を図っています。ただし鳶の仕事はAIで担えるものではありません。鳶のような専門的な技術職は、ことのほか優遇されるでしょう。



■鳶職は稼げる?給与事情と高収入を得るための方法


厚生労働省によると、鳶職の平均給与は約454万円。

ただしこれはあくまで全国平均の話なので、黒沼建設が拠点を置く東京都では約508万円というデータが出ています。


国税庁の統計を見てみると、正社員の平均年収が461万と言われているので、

東京都で鳶の仕事に就くと50万円ほど年収が高い、ということになります。


もちろん会社に入って間もない状態ではもう少し年収は低くなるかもしれませんが、資格を取得して実務経験を積みながらキャリアアップすれば、年収は高くなっていきます。

こうしたお金の面でも、鳶は勝ち組と言われています。


鳶職は技術職なので知識や経験の積み重ね、資格取得によって給与もさらに高くなります。経験値による年収の違いをざっくりと紹介しましょう。


・経験値で給与平均はこう変わる!


見習い期間中

見習い期間中は、先輩から指導を受けて仕事を覚えていく段階です。まだ一人で作業はできないので賃金構造基本統計調査によると年収は約315万円。鳶に限らずどんな仕事でも、見習い期間中はある程度収入が低くなるのはやむを得ません。

ただし技術を学べばより早く高い収入を得ることができます。


中堅鳶職人

先輩の指導がなくても仕事を任されるようになると中堅どころは、資格も取得しているのが一般的。当然、年収も高くなります。

賃金構造基本統計調査によると、この頃の年収は350万円から400万円。技術や知識に伴い年収も増えます。


職長クラス

経験や知識、技術を身につけて職長や現場管理をつとめるようになると、年収が大幅にアップし、約460万円と言われています。さらに資格手当なども受けられるので、年収500万円以上も夢ではありません。



■資格取得支援制度など「稼ぐ×キャリアアップできる」環境を整えた、東京都足立区南花畑の有限会社黒沼建設で一緒に働きませんか?


さらなる高収入を得るために必要なのは、「経験」と「資格」。


黒沼建設は、経験豊富な鳶職人が多く在籍し、一人ひとりを尊重した教育制度を確立しているため、未経験者でも安心して勤めることができます。

とび職に必要な資格取得支援制度も整えており、キャリアアップのための資格取得も応援しています。


足場鳶と重量鳶、鉄骨鳶など鳶に関するすべてを手掛ける会社であり、マンションから大型施設まで施工に携わるので、さまざまな現場でキャリアを積むことが可能です。


残業はほぼナシでライフワークバランスが整っており、「未経験」「キャリアチェンジ」どちらでも安心して働ける環境です。皆さんの「やる気」を全力で応援する弊社で是非一緒に盛り上げていきましょう。


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